
悪魔
世の中に蔓延る人間の怒りや悲しみ、憎しみなどの負の感情が具現化したもの。
人間を襲うことで恐怖を集め、今まで数多の人間が犠牲になった災害の一種である。その被害は甚大であり、悪魔が人間社会に与えてきた影響は歴史書を見れば明白である。
人間は悪魔を視認することができ、実体を持つため触れることもできる。
「呪術」と呼ばれる特殊能力を使うことができる。精神が不安定な人間ほど悪魔に狙われやすい傾向がある。
なお、悪魔は霊力か呪力のこもった攻撃でしか殺すことができない為、霊力をコントロールできない一般人が悪魔を駆除するのはほぼ不可能である。
その姿は様々で、多くが異形だが、人間の姿をしている個体も存在する。
人間の姿に近ければ近いほど高い知能を持つとされ、人間の言葉を話し、人間に紛れているものもいる。
栄養を摂らなくても無限に生きることができるが、怪我をした際には生き物の血液を摂取することで高速で回復することができる。また、血液の摂取は呪力の増幅につながるとされており、積極的に血液を摂取する悪魔ほど強い。なお、悪魔の本来の目的は人間を襲うことであり、血の摂取はその副産物に過ぎない。
悪魔は祓魔師と違い、危険度によってランクⅤ~Ⅰまでのランク分けがされる。
多くの悪魔は天使の霊力が苦手であり、洗礼を受けた十字架やお札は悪魔よけとして有効である。
駆除された悪魔の死体はサヴォイア聖堂職員が回収し、浄化作業を行っている。
また、負の感情に侵された天使が悪魔になる「堕天」により生まれた悪魔は堕天使と呼ばれ、同様に駆除対象である。
悪魔契約
悪魔との契約を指す。
会話できる悪魔と呪力を介して、契約をすることが出来る。
契約する際、【約定】、自身の願望、契約したい目的を告げ悪魔がその内容を承諾したのであれば契約することが出来る。
約定が具体的な内容であるほど悪魔と契約しやすい。
契約内容が完遂された場合、悪魔は契約者に契約者の所有物から対価を求めることが出来る。それは命や心の概念的な物だけで無く、財産や物品と言った物質的な物も含まれる。
悪魔と契約すると【魔術】と呼ばれる特殊な力を手にすることが出来る。
実質的な意味では同じだが、悪魔の術という意味合いでの魔術である。
悪魔との契約者は契約完遂に最も適した内容の魔術を与えられる。前払いの加護と違い、対価が後払いなので出力が控え目になることが多い。
しかし、その場で追加の対価として契約者の所有物を払うことで能力の強化を行うことが出来る。
その場限りの強化の為、再び強化する場合は改めて所有物を支払わないといけない。