
祓魔師
街にはびこる悪魔を祓う、太古から続く伝統的な職業。
詳しい書物は残っていないが、遅くとも中世には祓魔師が存在していたと考えられる。
昔も今も神を信仰する者が多く、神は強い力を持っているが、神は人に姿を晒さない。
その為、代わりに天使が人間に力を貸している。現代では科学の発展により神秘性が昔よりも薄れているので天使は上手く力を行使できない。よって代わりに信心深い人間と契約して加護を与え、祓魔師を通して力を行使している。現在悪魔祓いを一手に担っているのが祓魔師である。
祓魔師は必ず、天使と契約をする必要がある。
生まれ持った僅かな霊力で悪魔と戦うのは不可能であり、神に仕えし天使と契約をすることで祓魔の力を得るのである。
祓魔師が全員教会に所属しているのはこのためである。
契約によって得た力を「加護」といい、その能力は本人の適性や契約した天使の種類によって異なる。
その殆どが非現実的なものであり、所謂超能力や異能力と呼ばれるものである。
しかしタダでそのような力を得られるはずもなく、契約する人間は必ず「代償」を支払わなければならない。
代償は寿命であったり、視覚、聴覚などの五感や、腕や足、目玉などの体の一部であったりとその内容は多岐に渡る。
基本的に、得る加護が強力であるほど代償は大きなものになるが、契約する天使に気に入られれば小さな代償で済むこともある。
一人の人間に対して契約できる天使の数は一人までである。
また、契約では加護の他に、祓魔に必要な霊力も与えられる。
西洋の全ての祓魔師はサヴォイア聖堂に登録しており、聖堂に登録して初めて祓魔師と呼ばれるようになる。
序列
祓魔師には序列があり、ランクⅤからランクⅠまでに区分される。
これは実力の序列ではなく、どの程度の悪魔を幾ら倒したのか、という仕事を如何にこなしたかによって決まる。
勿論、実力があれば高い序列に就くことが出来るが、どれだけ実力が高くとも仕事をしていなければ降格する。
また、加護が弱くとも働き、悪魔祓いに貢献しているのであれば相応の序列に上がることが出来るだろう。
ランクⅤが最も高く、ランクⅠが最も低い。